用途について, 各部の名称, 点検のポイント – Petzl WILLIAM TRIACT-LOCK User Manual

Page 19: 一般注意事項

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M36 TL WILLIAM TRIACT-LOCK M365003C0 (161107)

(JP) 日本語

図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付

いていないものだけが認められています。 最新の取扱

説明書はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で参照できま

すので、定期的に確認してください。

疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-

1717)にご相談ください。

ダブルオートロック式ワイドオープニングカラビナ

- コネクター EN 362: 2004 classe B

- ロッキングカラビナ EN 12275: 1998 Type K (ヴィア

フェラータ), Type B (ベーシック), H (イタリアンヒッチを

使ったビレイ).

用途について

この製品は、複数の用具を連結するために使用する個

人保護用具(PPE)です。

フォールアレストシステム、ワークポジショニングシステ

ム、レストレインシステム、レスキューシステム等の個人

用墜落保護システムに使用することができます。 クライ

ミングやマウンテニアリング、またそれらと同様の技術を

用いる作業に使用することができます。

製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用

や、本来の用途以外での使用は絶対に避けてください。

警告

この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。 

ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこと

とします。

使用する前に必ず:

- 取扱説明書をよく読み、理解してください.

- この製品を正しく使用するための適切な指導を受け

てください.

- この製品の機能とその限界について理解してください.

- 高所での活動に伴う危険について理解してください.

これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死につ

ながる場合があります。

責任

警告:使用前に必ず、

「用途について」の欄に記載された

使用用途のトレーニングを受けてください。

この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、

あるいはそれらの人から目の届く範囲で直接指導を受

けられる人のみ使用して下さい。

ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習

得する必要があります。

ペツル製品の誤った方法での使用中及び使用後に生ず

るいかなる損害、傷害、死亡に関してもユーザー各自が

そのリスクと責任を負うこととします。 各自で責任がとれ

ない場合や、その立場にない場合はこの製品を使用し

ないで下さい。

各部の名称

(1) フレーム (2) ゲート (3) ヒンジ (4) ロッキングス

リーブ (5) キーロック (6) キーロックスロット。

主な素材:アルミニウム合金

点検のポイント

毎回、使用前に

フレームとゲート、およびロッキングスリーブに亀裂や変

形、腐食等がないことを確認してください。

ゲートを開けて放すと、ゲートが閉まりロックされること

を確認してください。 ゲート上部のキーロックスロットに

泥や小石等が詰まらないようにしてください。

使用中の注意点

製品の状態を常に確認してください。

他の用具との連結部や、システムを構成する各用具が正

しくセットされていることを確認してください。

各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細については

ペツルのウェブサイト(www.petzl.com/ppe)もしくは

PETZL PPE CD-ROMを参照ください。

もしこの器具の状態に関する疑問があれば、

(株)アルテ

リア(TEL:04-2969-1717)にご相談ください。

適合性

この器具が、システムで使用されているその他の器具と

の使用に適している(併用された時に個々の器具の機能

が妨げられない)ことを確認してください。

カラビナの形やサイズ等が、連結する用具との併用に適

していることを確認してください。

適さない用具に連結した場合、カラビナが偶発的に外れ

るまたは壊れる等して、システムの安全性を損なう危険

性があります。

警告:サイズの大きな構造物や用具に連結した場合(幅

広のウェビングや径の太いバー等)、コネクターの強度

は減少します。

製品の適合性に関して疑問点があれば(株)アルテリア(

TEL:04-2969-1717)にご相談ください。

機能

図1.ゲートのロック解除と開閉
図2.注意点

カラビナは常にゲートを閉じ、ロックされた状態で使用し

なければなりません。

ゲートが開いた状態では、カラビナの強度は大幅に低下

します。 ゲートが正しくロックされていることを常に確認

してください。 自動的にロックされない場合は、ロッキン

グスリーブを手で回してロックしてください。 泥や砂、ペ

イント、氷、汚水等は自動ロッキングシステムの機能を損

なう危険性があります。

カラビナの強度は、ゲートが閉じられ、縦軸方向に正しく

荷重がかかったときに最大になります。 縦軸以外の方向

に荷重がかかった場合は強度が低くなります。

カラビナは、必ず動きを妨げるものがない状態で使用し

てください。 何かの角で荷重がかかったり、外部からの

圧力がかかったりするとひじょうに危険です。

図3.警告、死の危険

下降器等により、ゲートに外部からの圧力がかかると危

険です。 ロッキングスリーブが壊れ、ゲートが開き、 用具

やロープがコネクターから外れる危険性があります。

留意点: 安全のため、システム、特にカラビナには常にバ

ックアップをとるよう習慣付けてください。

支点

高所作業

システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにし

てください。支点は、最低でも10 kNの破断強度を持ち、

EN 795 基準を満たしていなければなりません。

スポーツ

それぞれのスポーツにおける、支点の使用方法を守って

ください。 使用する支点の取扱説明書をよく読み、理解

してください。

注意

レスキュープラン

- ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にす

みやかに対処できるよう、レスキュープランとそれに必

要となる装備をあらかじめ用意しておく必要があります。

また、そのために必要となる適切なトレーニングを積む

ことが必要となります。

クリアランス:ユーザーの下の障害物のない空間

墜落した場合に途中で障害物にあたることを回避するた

め、ユーザーの下のクリアランスは十分にとってください。

(コネクターの長さは墜落距離に関係します).

その他

- 墜落の危険性、及び墜落の際の落下距離は、最小限に

抑える必要があります。

- 警告:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれ

ないように注意してください。

- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態に

あることが必要です。 警告:動きの取れない状態のまま

吊り下げられると、ハーネスを着用していても重度の傷

害や死に至る危険性があります。

- この製品を使用する作業方法が、地域の行政機関が定

める規則や基準に適合していることを確認してください。

- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解

してください。

- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かな

ければなりません。 この製品を販売する場合、販売者は

その国の言語に訳された取扱説明書を添付しなければ

なりません。

一般注意事項

耐用年数

注意:以下にあげるような極めて異例な状況において

は、1回の使用で損傷が生じ、その後使用不可能になる

場合があります: 化学薬品との接触、鋭利な角との接

触、極端な高/低温下での使用や保管、大きな墜落や

過荷重等

ペツル製品の耐用年数は以下の通りです:プラスチック

製品、繊維製品は最長で製造日から10年。 金属製品に

は特に設けていません。

ただし、下に記された“廃棄基準”の内一つ以上に該当

する場合や、技術や基準の進歩を反映した新しい器具

との併用に適さないと判断される場合は直ちに廃棄し

てください。

実際の耐用年数は様々な要因によって決まります。例:

製品を使用する環境、使用の頻度、状況、ユーザーの能

力、保存やメンテナンスの状況等.

製品に損傷や劣化がないか定期的に点検してく

ださい。

安全のため、使用前、使用中の点検に加え、専門家によ

る綿密な点検を定期的に行う必要があります。 綿密な

点検は少なくとも12ヶ月ごとに行う必要がありますが、

必要な頻度は、使用の頻度と程度、目的により異なりま

す。 また、各PPEユーザーが用具の使用履歴を把握でき

るようにするため、各ユーザーが専用の用具を持ち、未

使用の状態から管理することをお勧めします。 用具をよ

りよく管理するため、製品ごとに点検記録をとることを

お勧めします。 点検記録に含める内容:用具の種類、モ

デル、製造者または販売元の名前と連絡先、製造番号、

識別番号、製造年、購入日、初めて使用した時の日付、ユ

ーザー名、その他の関連情報(例:メンテナンス、使用頻

度、定期点検の履歴、点検日、コメント、点検者の名前と

署名、次回点検予定日). 詳しい点検記録の見本はwww.

petzl.com/ppeを参照ください。

廃棄基準

以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで

ください:

- 使用前、使用中の点検、または定期点検において使用

不可と判断された

- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がか

かった

- 完全な使用履歴が分からない

- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年

以上経過した

- 製品の状態に疑問がある

使用しなくなった製品は、以後使用されることを避ける

ため廃棄してください。

新しい技術および器具の発達

製品が、システムの中での使用に適さないと判断され、

実際の耐用期間が過ぎる前に廃棄される場合の理由は

様々です。 例:関連する基準、規格、法律の変更、新しい

技術の発達、他の器具との併用に適しない等.

改造と修理

製品の機能を損ねる危険性があるため、ペツルによって

認められた場合を除き、製品の改造および修理を禁じま

す。 ペツルの認めない改造を行った場合、製品の機能を

損なう危険性があります。

ペツル工場以外での修理は認められません。 修理が必

要な場合は、

(株)アルテリア(TEL:04-2969-1717)に

ご相談ください。

トレーサビリティとマーキング

製品に付いているマーキングを消したり、タグを切り取

ったりしないでください。 製品に記載されたマーキング

が、使用期間中識別できる状態にあるよう注意してくだ

さい。

保証

この製品には、原材料及び製造過程における欠陥に対

し3年の保証期間が設けられています。 ただし以下の場

合は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸化、改

造や改変、正しくない保管方法、メンテナンスの不足、事

故または過失による損傷、不適切または誤った使用方

法による故障.

ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテ

リアは、製品の使用から生じた直接的、間接的、偶発的

結果またはその他のいかなる損害に対し、一切の責任

を負いかねます。

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