Tomei Powered FORGED CONROD BOLTS User Manual
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注
意
■本品は自動車競技専用です。サーキットや公道から閉鎖されたコース内に限って使用してください。
■一般公道で使用すると車両本来の安全性が失われ危険です。また、法律で罰せられます。
■自動車競技という特殊用途に用いる為、取り付けは特別の訓練を受けた整備士が、
設備の整った作業場で実施してください。
■取り付けの際は、適正な工具と保護具を使用しないとけがにつながり危険です。
■必ず各自動車メーカーの発行する整備要領書の指示に従い脱着を行ってください。
■指定したエンジン以外への取り付けはできません。指定したエンジン以外に取り付けると各部が適合せず、
本品、およびエンジン本体を破損します。
■本品は高回転、高出力に対応する強度を十分確保していますが、本品、および他の部品に関わる負荷は、
エンジンの運転条件や各部品の組み付け、調整状態により変化します。
性能の追求については綿密な計画と、精度の高い組み付け調整を行ってください。
■作業はエンジンが冷えている状態で行ってください。エンジンが熱い状態で作業を行うとやけどの恐れがあります。
■部品の脱着の際には無理に力を加えないでください。部品を破損する恐れがあります。
■各ボルトはトルクレンチを用いて、指定されたトルクで締め付けてください。トルクを守らないとボルトが緩んだり
破損する恐れがあります。
■締め付け角度で指示がある箇所はアングルゲージを用いて厳密に計測してください。
トルク法への置き換えは絶対に行うことはできません。トルク法を用いると設計値の締め付け軸力が
正確に行えないため、不具合が発生しエンジン本体の破損につながります。
トルク法では、ねじに与えられたトルクの
80~90%がねじ面と座面の摩擦で失われて
しまい 残りわずか10~20%が軸方向の力に
[座面の摩擦の差による軸力の変化]
μ=0.08
μ=0.12
μ=0.20
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しまい、残りわずか10~20%が軸方向の力に
変換されています。ねじ面と座面の摩擦損失は
各接触面の表面荒さや潤滑状態の影響を
受けている為、精度の高い締め付けトルクを
与えても摩擦損失でバラつきが発生してしまい
トルクが信用できないものになってしまうのです。
高精度の締め付けが必要な箇所で
角度締めによる管理を行うのはこのためです。
摩擦係数
0.08 (小)
0.40 (大)
・表面粗さ小さい
・表面粗さ小さい
・潤滑良い
・潤滑悪い
【締め付け軸力不足による影響】
・メタルの当たり不良によるエンジン焼き付き ・メタルクリアランス過大による異音
・締め付け軸力のさらなる低下、緩み、エンジン破損
[メタルの当たり不良によるエンジン焼]
・メタルの当たり不良によるエンジン焼き付き ・メタルのクリアランス不足によるエンジン焼き付き
μ=0.08
μ=0.12
μ=0.20
μ=0.30
μ=0.40
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