接写、複写撮影, 露出倍数について, 有効 f 値の変化について(p.146 の図参照 – Nikon 60mm-f-28G-AF-S-Micro-Nikkor User Manual

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7. 接写、複写撮影

接写、複写撮影の際は特にカメラブレに注意してください。カメラブレ
を防ぐ方法として、しっかりとした三脚を用い、ケーブルレリーズ、ま
たはリモートコードを併用することをおすすめします。接写撮影では、
一般に被写界深度が著しく浅くなるので、奥行きのある被写体の撮影で
は、絞りを十分絞って、露出時間を長くしてください。また、写したい
部分をフィルム面(撮像素子面)と平行に置くことなどの注意も必要です。

クローズアップレンズをお使いの場合は、マニュアルフォーカスで撮
影してください。

クローズアップ

レンズ

撮影倍率

被写界面積(cm)

撮影距離(cm)

No. 5T

1 ⁄

11.1 ― 1.07

26.7 x 40.0 ― 2.24 x 3.36

80.6 ― 18.5

No. 6T

1 ⁄ 5.7 ― 1.14

13.6 x 20.5 ― 2.11 x 3.16

48.2 ― 18.5

No. 5T + 6T

1 ⁄ 4.2 ― 1.20

10.0 x 15.0 ― 2.00 x 3.00

41.2 ― 18.5

8. 露出倍数について

レンズの F 値は無限遠での被写体の像の明るさを表しますが、撮影倍率
を上げて撮影すると像の明るさは F 値より減少します。このときの実質
的な明るさを有効F値(実効 F 値ともいいます)と呼び、実質的な明る
さが減少した分だけ増やす露出の係数を露出倍数といいます。

9. 有効 F 値の変化について(P.146 の図参照)

このレンズは、撮影倍率が上がるに従いフィルム面上(撮像素子面)で
の像の明るさは減少します。有効 F 値(実効 F 値ともいいます)は大き
く(=暗く)なります。この変化量はカメラが自動的に補正するので、
露出を決める際や TTL 調光によるフラッシュ撮影で露出倍数を考慮する
必要はありません。

なお、カメラ側の外部表示パネルやファインダー内表示部で表示される
絞り値は露出倍数が自動的に補正された F 値です。

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