Dell PowerVault 132T LTO/SDLT (Tape Library) User Manual
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テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
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図 1-1 シングルチャネルの帯域幅対 2 チャネルの帯域幅
ハードドライブのパフォーマンス
テープドライブはデータの書き込みを連続して行うように設計されており、バックヒッチ
ングが発生しないようにドライブの動作を連続的に行うには、データの送り込みを一定速
度にする必要があります。他方、ハードドライブはランダムアクセスデバイスです。した
がって、データがドライブ上で分散している場合、ハードドライブは時々、テープドライ
ブに連続データを送り込むために苦労することがあります。そのため、ドライブはデータ
の小さなブロックを探し続けなければなりません。
テープドライブに送り込まれるデータのスループットに大きな影響を与えるハードドライ
ブの属性が、ほかにもあります。
回転速度。通常 RPM(1 分間あたりの回転数)で表示されるハードドライブの回転速度は、
ドライブのプラッターアセンブリが 1 分間に丸々何回転できるかを測定したものです。
この回転速度は、ランダムアクセスの回数と連続的な転送速度の両方に直接影響します。
回転速度が速いほど、ドライブはデータに速くアクセスできます。
ランダムアクセスタイムまたはシークタイム。通常ミリ秒で表示されるシークタイムは、
ドライブのヘッドがディスク上のデータを検出するのに要する時間です。ハードディスク
のシークタイムは、読み取り / 書き込みヘッドがプラッターの表面上のトラック間を移動す
るのに要する時間を測定したものです。ハードディスクはランダムアクセスデバイスであ
るため、データは事実上、ディスクのどのセクターにでも格納できます。そのデータへの
アクセスに要する時間が長いほど、ドライブの全体的なスループットは遅くなります。
ハードドライブに小さなファイルが多数格納されている場合、この属性は非常に重要です。
単一の共有 LUN
別々の LUN
バックアップデー
タと OS を格納した
単一の LUN
OS の LUN
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ
バックアップ
データの LUN
SCSI または RAID
コントローラ
テープドライブ