テープライブラリで複数のドライブを使用する際のパ フォーマンスに関する一般的な考慮事項, Scsi 構成, テープライブラリで複数のドライブを使用する際のパフォー – Dell PowerVault TL4000 User Manual

Page 113: マンスに関する一般的な考慮事項

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テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項

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結論として、RAID 0 は読み取り / 書き込みのパフォーマンスにとっては総合的に最適な構

成である場合が多いと言えますが、冗長性は提供しません。RAID 1 では、アレイに書き込

まれるすべてのデータがミラーリングされ、読み取りもシングルディスクから行われるた

め、総合的にパフォーマンスは最低です。RAID 5 は読み取りのパフォーマンスには優れて

いるものの、書き込みのパフォーマンスは標準的です。ただし、アレイにディスクを追加

するとパフォーマンスが向上します。RAID がキャッシャメモリが豊富に搭載されたエンク

ロージャ内にある場合、復元動作中のパフォーマンスの制約は軽減されます。バックアッ

プ動作はそれでも RAID 構成の制約を受けます。また、アレイの特性は、「ハードドライブ

のパフォーマンス」に示されているハードドライブの具体的な特性によって左右されると

ころが依然として大きいと言えます。

テープライブラリで複数のドライブを使用する際のパ

フォーマンスに関する一般的な考慮事項

テープライブラリなどのデータのバックアップに複数のテープドライブを同時に使用する

場合は、ハードウェア構成に関して考慮すべき側面がほかにもあります。ハードウェアと

ケーブル接続をセットアップする際に、パフォーマンスを考慮した単純な方法を用いるこ

とで、付加的なスループットのボトルネックを限定することが可能です。

SCSI 構成

テープライブラリに提供されている最新の高性能テープドライブは、SCSI インタフェース

標準の Ultra160 仕様をサポートします。したがって、SCSI を利用するバックアップサー

バーが最大のパフォーマンスを得るには、Ultra160 以上のデータ速度をサポートする HBA

がインストールされている必要があります。この要件を満たす SCSI HBA がインストールさ

れていると、各テープドライブは SCSI バス上で 160 MB/ 秒の速度でホストと通信できま

す。テープドライブの速度と比較して SCSI バスのデータ速度が速いほど、デバイスのパ

フォーマンスを犠牲にせずに、複数のデバイスを同じバスに接続できます。ただし、これ

には限度があります。
Ultra160

バスのデータ速度である 160 MB/ 秒は、バスに接続されるすべてのデバイスに

とって可能な最大のデータスループット速度です。したがって、シングルテープドライブ

ではバスの帯域幅すべてを使い切ることができません。なぜなら、テープとの間で読み取

り / 書き込みができる速度は 80 MB/ 秒(ネイティブ)までに限られるからです。ただし、

複数のテープドライブのそれぞれが最大のネイティブパフォーマンスで動作している場合

は、テープドライブを組み合わせて、バスが提供している 160 MB/ 秒の速度をフルに消費

することができます。これ以降に同じバスに追加のドライブを接続すると、台数が増える

ごとに各ドライブの平均パフォーマンスが低下します。
したがって、テープライブラリで最大のパフォーマンスを得るには、各 SCSI バスに接続す

るテープドライブは 2 台までとすることをお勧めします。詳細および説明図については、

「推奨するケーブル設定」を参照してください。Ultra160 以上をサポートする SCSI HBA を

使用する必要がありますが、Ultra320 HBA にアップグレードしても、テープドライブの仕

様が Ultra160 であれば、パフォーマンスはそれ以上向上しません。

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