用途について, 各部の名称, 点検のポイント – Petzl SEQUOIA SWING User Manual

Page 23: 準備、調節, ハーネスの装着及び調節方法, ワークポジショニングとレストレイン, ロープアクセス, ギアループ, アクセサリー、スペアパーツ, 規格(en 365)に関する補足情報

Advertising
background image

23

C69SFA SEQUOIA SWING C695050D (080610)

(JP)日本語

図に示された使用方法の中で、×印やドクロマークが付いていないものだけ

が認められています。 最新の取扱説明書はウェブサイト(www.alteria.co.jp)で

参照できますので、定期的に確認して下さい。

疑問点や不明な点は(株)アルテリア(TEL04-2969-1717)にご相談下さい。

ベンチシート付アーボリスト用ハーネス

1. 用途について

EN358:2000に適合したアタッチメントポイント(ワークポジショニング及びレストレイ

ン)を持つ、EN 813:2008(シットハーネスに関するヨーロッパ規格)に適合したベン

チシート付アーボリスト用ハーネス

製品に表示された破断強度以上の荷重をかける使用や、本来の用途以外での

使用は絶対に避けて下さい。

警告

この製品を使用する高所での活動には危険が伴います。

ユーザー各自が自身の行為、判断についてその責任を負うこととします。

使用する前に必ず:

- 取扱説明書をよく読み、理解して下さい

- この製品を正しく使用するための適切な指導を受けて下さい

- この製品の機能とその限界について理解して下さい

- 高所での活動に伴う危険について理解して下さい

これらの注意事項を無視または軽視すると、重度の障害や死につながる場合があ

ります。

責任

警告:使用前に必ず、

「用途について」の欄に記載された使用用途のトレーニン

グを受けて下さい。

この製品は使用方法を熟知していて責任能力のある人、あるいはそれらの人か

ら目の届く範囲で直接指導を受けられる人のみ使用して下さい。

ユーザーは各自の責任で適切な技術及び確保技術を習得する必要があり

ます。

誤った方法での使用中及び使用後に生ずるいかなる損害、傷害、死亡に関して

もユーザー各自がそのリスクと責任を負うこととします。 各自で責任がとれな

い場合や、その立場にない場合はこの製品を使用しないで下さい。

2. 各部の名称

(1) ベルト (2) レッグストラップ (3) ファストバックル (4) シート(4bis) シート幅調

節用エクステンション (5) D型側部アタッチメントポイント (6) アタッチメントブ

リッジ (7) ゲート付リング (8) ブリッジ調節用ストラップ (9) シート位置調節用ス

トラップ (9 bis) ダブルバックバックル (10) ストラップリテイナー (11) 鋸ホルダ

ー (12) ギアループ (13) 調節型エラスティックストラップ (14) キャリツール取付

用スロット (15) マーキング用ラベル (16) シート幅調節システム (17) 腿パッド

主な素材

ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、スチール、アルミニウム合金

3. 点検のポイント

毎回、使用前に

ウェビングのアタッチメントポイント部分、調節バックル部分、および縫製部分

を点検して下さい。

ウェビングに切れ目がないこと、使用による、または熱や化学製品との接触によ

る磨耗や損傷がないことを確認して下さい。特に縫製部分にほつれがないか

注意して点検して下さい。

シート幅調節システムがしっかりとロックされていることを確認して下さい。

ファストバックルが正常に機能することを確認して下さい。

ゲート付リングの本体、スペーサー、スクリューがしっかりと締まっていること

を確認して下さい。

使用中の注意点

製品の状態を常に確認して下さい。 他の用具との連結部や、システムを構成す

る各用具が正しくセットされていることを確認して下さい。

各PPE(個人保護用具)の点検方法の詳細についてはペツルのウェブサイト

(www.petzl.com/ppe)もしくはPETZL PPE CD-ROMを参照下さい。 もしこの

器具の状態に関する疑問があれば、

(株)アルテリア(TEL:04-2969-1717)に

ご相談下さい。

4. 適合性

この製品がシステムの中のその他の器具と併用できることを確認して下さい(

併用できる = 相互の機能を妨げない)。

適していない器具に連結した場合、器具が偶発的に外れる、壊れる、または併

用する器具の安全機能を損なうといった危険性があります。

5. 準備、調節

「セコイア スイング」には多くの調節機能があります。 使用する作業法や技術

に最も適した状態に調節することが可能です。

5A. シート幅の調節

平らな面に腰掛けて臀部の幅を測定し、シートの幅を調節します。 臀部の幅の

測定値 + 6 cmにシートを調節して下さい(例:測定値が40 cmであれば、シート

の幅を46 cmに調節します)。

シートの左右は、なるべく長さが同じになるように調節して下さい。 許容できる

左右の調節の違いは、サイズ穴1つまでです。

左右のシート幅調節用エクステンションをスライドさせ、シート幅調節システム

をしっかりとサイズ穴にはめて下さい。 シート幅調節用エクステンションがロッ

クされ、動かないことを確認して下さい。 シートの下側に表示されている最大

値を超えないようにして下さい。

吊り下がった時の快適性をテストして下さい。 シート幅が狭すぎると、シート位

置調節用ストラップ(9)が腿を圧迫します。シート幅を広げて調節して下さい。

5B. アタッチメントブリッジの調節(リングの位置調節)

アタッチメントブリッジは、使い方や体型に合わせて3段階に調節できます。 調

節することにより、アタッチメントブリッジから体を近づけたり遠ざけたりするこ

とができます。 図をご参照下さい。

ゲート付リング

- 付属のトルクスドライバー(T25)でゲート付リングのスクリューをゆるめ、ス

ペーサーを外して下さい

- ブリッジ調節用ストラップを好みの長さに調節して下さい

- スペーサーとスクリューを戻し、スクリューを締めます。

- スクリューには必ずネジロック剤を1滴付けて下さい

- 赤い警告表示が見えなくなるまで、3 Nmのトルクでスクリューを締めて下

さい

リングに接続されている3本のストラップが適切な状態(ねじれたり、からまった

りしていない)で取り付けられていることを確認して下さい。

警告:『セコイア スイング』は必ずアタッチメントブリッジを取り付けた状態で使用して

下さい。アタッチメントブリッジを外した状態で使用することはできません。

6. ハーネスの装着及び調節方法

6A. ハーネスの装着

レッグストラップのファストバックルを解除します。 ベルトを持ってハーネスを

広げます(ストラップのねじれを直して下さい)。両足を通してベルトを腰の高

さまで上げて下さい。

ベルトのファストバックルを閉めて下さい。 ファストバックルが正しくロックさ

れていることを確認して下さい。 ウエストベルトをしっかりと締めて下さい。

ストラップの端は、ねじれがないようにして、ストラップリテイナーにしまって

下さい。

6B. レッグストラップの調節

ファストバックルを閉めて下さい。 ファストバックルが正しくロックされているこ

とを確認して下さい。 動きを妨げない程度に締めてフィットさせて下さい。

6C. シート位置調節用ストラップの調節

- ダブルバックバックル(9)が腿パッドに触れる位にきつく調節した場合:主に

シートが体を支え、ウエストベルトは軽くサポートする程度になります。

ウエストベルトとシートの間隔が近いため、上体が起きた状態になります。

- バックルとシートの間が数センチあく位にゆるめに調節した場合:シートとウ

エストベルトが均等に体を支えます。また、上体は後傾しやすくなります。

6D. 後部ストラップの調節

この伸縮性ストラップを調節することにより、ウエストベルトの後部とシートの

間隔を調節することができます。

- ゆるめの調節:歩行する際にシートが脚に当たりやすくなります。

- きつめの調節:シートが臀部の後ろに引きつけられるため、歩行中も邪魔に

なりません。

ハーネスを装着した状態で各アタッチメントポイントから適切な方法で吊り下がり、

ハーネスが正しくフィットし、十分な快適性が得られることを確認して下さい。

7. ワークポジショニングとレストレイン

EN 358:2000規格に適合したアタッチメントポイント

これらのアタッチメントポイントは、ユーザーの体を作業位置で支えるようにデ

ザインされています(ワークポジショニング)。 落下距離が0.5 mを超えないレス

トレインまたはワークポジショニングにのみ使用できます。

これらのアタッチメントポイントは、フォールアレストの目的で使用することは

できません。

7A. D型側部アタッチメントポイント

両側部のアタッチメントポイントは、必ずワークポジショニングランヤードで連

結して(U字吊り)使用して下さい。

7B. 遠方へのU字吊り

2つのゲート付リングにワークポジショニング用ランヤードを取り付けて使用す

ることができます。 必ず2つのリングを連結して同時に使用して下さい。 片方の

リングのみを使用することはできません。

8. ロープアクセス

EN813:2008に適合したアタッチメントブリッジ式の腹部アタッチメントポイント

試験で使用するトルソー(錘):100 kg

ロープアクセス及びワークポジショニング用にデザインされています。 下降器、

ロープクランプ、ワークポジショニングランヤード等の取り付けに使用します。

このアタッチメントポイントはフォールアレストの目的では使用できません。

9. ギアループ

ギアループは器具を取り付けるためのみに使用して下さい。

警告、危険:ギアループは、ビレイ、懸垂下降、ロープの連結、自己確保には絶対

に使用しないで下さい。

10. アクセサリー、スペアパーツ

-スモールリング C04620

- スイベル S P58S

- キャリツール L P42L

- キャリツール S P42S

- アタッチメントブリッジ 25 cm C69200 25

- アタッチメントブリッジ 30 cm C69200 30

- アタッチメントブリッジ 35 cm C69200 35

11. 規格(EN 365)に関する補足情報

レスキュープラン

ユーザーは、この製品の使用中に問題が生じた際にすみやかに対処できるよ

う、レスキュープランとそれに必要となる装備をあらかじめ用意しておく必要

があります。

アンカー

システム用の支点はユーザーの体より上にとるようにして下さい。支点は、最低

でも10 kNの破断強度を持ち、EN 795 規格を満たしていなければなりません。

その他

- 複数の器具を同時に使用する場合、1つの器具の安全性が、別の器具の使用

によって損なわれることがあります

- 警告:製品がざらざらした箇所や尖った箇所でこすれないように注意して

下さい

- ユーザーは、高所での活動が行える良好な健康状態にあることが必要です 警

告:動きの取れない状態のまま吊り下げられると、ハーネスを着用していても

重度の傷害や死に至る危険性があります。

- 併用するすべての用具の取扱説明書もよく読み、理解して下さい

- 取扱説明書は、製品と一緒にユーザーの手に届かなければなりません。また、

取扱説明書は製品が使用される国の言語に訳されていなければなりません

12. 一般注意事項

耐用年数 / 廃棄基準

ペツルのプラスチック製品及び繊維製品の耐用年数は、製造日から数えて最長

10年です。 金属製品には特に設けていません。

注意:極めて異例な状況においては、1回の使用で損傷が生じ、その後使用不

可能になる場合があります(劣悪な使用環境、鋭利な角との接触、極端な高/低

温下での使用や保管、化学薬品との接触等)

以下のいずれかに該当する製品は以後使用しないで下さい:

- プラスチック製品または繊維製品で、製造日から10年以上経過した

- 大きな墜落を止めた場合や、非常に大きな荷重がかかった

- 点検において使用不可と判断された。 製品の状態に疑問がある

- 完全な使用履歴が分からない

- 該当する規格や法律の変更、新しい技術の発達、また新しい製品との併用に

適さない等の理由で、使用には適さないと判断された

使用しなくなった製品は、以後使用されることを避けるため廃棄して下さい。

製品の点検

毎回の使用前の点検に加え、定期的にPPEに関する十分な知識を持つ人物に

よる綿密な点検を行う必要があります。 綿密な点検を行う頻度は、使用の頻度

と程度、目的により異なります。また、法令による規定がある場合はそれに従わ

なければなりません。 ペツルは、少なくとも12ヶ月ごとに綿密な点検を行うこ

とをお勧めします。

トレーサビリティ(追跡可能性)を維持するため、製品に付いているタグを切り

取ったり、マーキングを消したりしないで下さい。

点検記録に含める内容:用具の種類、モデル、製造者または販売元の名前と連

絡先、製造番号、認識番号、製造日、購入日、初めて使用した時の日付、次回点検

予定日、注意点、コメント、点検者及びユーザーの名前と署名

点検記録の見本はwww.petzl.fr/ppeまたはPetzl PPE CD-ROMでご覧いた

だけます。

持ち運びと保管

紫外線、化学薬品、高/低温等を避け、湿気の少ない場所で保管して下さい。必

要に応じて洗浄し、直射日光を避けて乾燥させて下さい。

改造と修理

ペツルの施設外での製品の改造および修理を禁じます(パーツ交換は除く)。

3年保証

原材料及び製造過程における全ての欠陥に対して適用されます。 以下の場合

は保証の対象外とします:通常の磨耗や傷、酸化、改造や改変、不適切な保管

方法、メンテナンスの不足、事故または過失による損傷、不適切または誤った

使用方法による故障

責任

ペツル及びペツル総輸入販売元である株式会社アルテリアは、製品の使用か

ら生じた直接的、間接的、偶発的結果またはその他のいかなる損害に対し、一

切の責任を負いかねます。

トレーサビリティとマーキング

a. この個人保護用具の製造を監査する公認機関のID番号

b. CE適合評価試験公認機関

c. トレーサビリティ:データマトリクスコード = 製品番号 + 個別番号

d. 直径

e. 個別番号

f. 製造年

g. 製造日

h. 検査担当

i. 識別番号

Advertising