騒音で聴力障害を起こすことがあります, 乾燥粉塵の収集に関する情報, 安全 騒音で聴力障害を起こすことがあります – Hypertherm 80669C Rev.2 User Manual

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SC-164

安全とコンプライアンス

日本語 / Japanese

安全

騒音で聴力障害を起こすことがあります。

プラズマアークによる切断は、多くの用途において地域規則の許
容レベルを超える騒音を発する場合があります。過度の騒音に長
時間さらされると、聴力障害を引き起こす場合があります。切断
またはガウジングを実行する際は、設置場所で計測した音圧レベ
ルが国際規則や地域規則において防音保護装置不要の範囲内であ
る場合を除き、適切な防音保護具を常に着用してください。

プラズマアークとワークステーションの間に遮断壁またはカーテ
ンを置いたり、ワークステーションをプラズマアークから離すな
ど、切断機テーブルに簡単な工学的管理手段を講じることによ
り、大幅な騒音低減効果が得られます。また、作業場への出入り
の制限、作業者が騒音に暴露される時間の限定、騒音のある作業
場所の遮蔽壁、騒音状況検査、騒音吸収剤による切断作業場所の
反響低減対策など、運営的管理措置も導入してください。

騒音が非常に激しい場合、またはあらゆる工学的および運営的管
理措置を導入しても聴力障害を引き起こす危険性がある場合は、
防音保護具を使用してください。防音保護具を必要とする場合、
状況に適する騒音低減レベルを備えたイヤーマフや耳栓など、認
可済みの個人保護用品のみを着用してください。騒音の危険が発
生し得る切断作業場所の近くの人々に警告を呼びかけてくださ
い。なお、防音保護具は、高温のスプラッターが耳に入るのも防
ぐことができます。

乾燥粉塵の収集に関する情報

作業場所によっては、乾燥粉塵が爆発の危険をもたらす可能性が
あります。

米防火協会の NFPA 標準 68 「爆燃換気による爆発防止」
(Explosion Protection by Deflagration Venting) において、爆燃に伴
うガスおよび圧力を換気できる機器およびシステムの設計、設置
場所、設置方法、維持管理、使用方法に関する要求事項が示され
ています。新しい乾燥集塵システムを設置する場合、もしくは現
在の乾燥集塵システムの工程または使用物質に大幅な変更を加え
る場合は、乾燥粉塵収集システムの適用要件について事前にメー
カーまたは設置業者にお問い合わせください。

NFPA 標準 68 のいずれかの改訂版の中に、地域の建築法規に

「準拠して採択」された内容があるかどうかを確認するには、地

域の「管轄権を有する政府当局」

(AHJ:Authority Having

Jurisdiction) にお問い合わせください。

NFPA 標準 68 には、爆燃 (deflagration) 、AHJ、準拠による採択
(adopted by reference) 、Kst 値 (Kst value) 、爆燃指標 (deflagration
index) などの規制関連用語の定義および解説が示されています。

注 1 – 発生したすべての粉塵が非燃焼性であることを確認する施
設固有の評価が完了している場合を除き、NFPA 標準 68 では、
爆発ベントの使用を義務付けています。NFPA 標準 68 の付録 F
に記載されている最悪事例の Kst 値を想定したサイズおよび種類
の爆発ベントを設計します。NFPA 標準 68 は、爆燃換気システ
ムを義務付ける対象としてプラズマ切断または熱切断加工を特定
しているわけではなく、これを乾燥粉塵収集システムすべてに義
務付ける新たな要件としています。

注 2 – 適用される連邦、州、地域のすべての法令および規制を参
照し、これに準拠する必要があります。説明書発行は、すべての
適用される規制や標準に準拠しない行動を奨励することを意図し
たものではなく、この説明書にそのような意図が含まれると解釈
してはなりません。

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